ちむどんどんも終盤にさしかかってきましたね。
展開が気になってつい見ちゃうのですが、ちむどんどんを見ていて内容さながら家に壁がないことも気になってしまいます。
壁がないから外から丸見えに感じるし、そもそも台風には耐えられるのでしょうか?
そこで今回は、ちむどんどんの家には壁がないことで
- 沖縄の実際の家も、ちむどんどんのように壁がないのか?
- 家に壁がなくても台風に耐えられるのか?
についてお伝えしていきます。
ちむどんどんの家には壁がない!
ちむどんどんの家に壁がないと驚いているのは、私だけではありませんでした。
普段住み慣れている生活空間と違うので戸惑ってしまいますよね。
防犯対策や台風対策も気になるところです。
本土では台風が来たら雨戸を閉めて二重にも三重にも対策するのに、沖縄はどうなっているのかめちゃくちゃ気になりますよね!
沖縄の家はちむどんどんのように家の壁はない?
実際に沖縄の家は、今では壁がある家も増えました。
「ちむどんどん」は1964年の沖縄戦以前のお話しです。その頃は壁がない家が標準的な住宅だったんですね。
こんなに貴重な家屋が、沖縄戦で大半が失われてしまっただなんて残念…><
壁がない家の住宅様式を、琉球建築といいます。
琉球建築の特徴の一部をご紹介すると、
- 家の周囲は石垣や樹木で囲われている
- 貫木屋形式で造られ、釘で固定するよりも強固な造り
- 屋根瓦は漆喰で固定
- 玄関はなく南側の縁側の雨端(アマハジ)と呼ばれる空間から入る
最後の雨端(アマハジ)というのが、外壁のない場所です。
当時の沖縄では壁がない方が暑さをしのげるため、あえて壁は造らず、内と外を隔てないようにしていたんですね^^
自然の力を使って、涼を感じていたのですね♪
壁が必要なときは雨戸を閉める仕組みになっていて、必要なときだけ壁を作ることができるのだそうです。
旧比嘉家の写真ですが、雨戸が収納してありますね!
ちむどんどんの家にも、よ~く見ると雨戸の敷居が見えるかも⁈
家に壁がなくて台風に絶えられる?
琉球建築は、台風に対してもきちんと考えてつくられていますよ。
壁が必要なときは雨戸を閉めると書きましたが、その雨戸以外にも石垣や植木で対策はしています。
台風が来たときに最初に影響を受けるのが家の周囲ということで、石垣を少し高めにつくったり樹木を植えたりしています。
家の周囲をしっかりとさせることで、建物が強風にさらされることがないということです^^
さらに風は雨端の低い軒に当たることで弱くなり、家にぶつかることなく屋根の上を吹き抜けていきます。
このように、琉球建築は建物にダイレクトに強風が当たらない造りとなっているため、木製の雨戸だけでも台風を乗り越えることができるのです!
まとめ:ちむどんどんの家には壁がないけど快適な暮らしができる造り
今回は、ちむどんどんの家の壁がないけど、実際の沖縄の家もないのかや台風が来たらどうなってしまうのかについてまとめてきました。
- ちむどんどんの家は「琉球建築」という住宅様式の家
- 外壁がない場所が、雨端(アマハジ)という空間で琉球建築の特徴のひとつ
- 雨端は暑さをしのぎ風を弱める役割をし、壁が必要なときは木製の雨戸を閉める
- 台風は、家の周囲の石垣や植えられている樹木と低い軒で乗り越えられる!
石垣や樹木を植えることで、家が丸見えになるのも防げているということにもなります。
対策はバッチリしていて、沖縄の気候に最適な家で快適な暮らしができているようです。
ちむどんどんでのモヤモヤもなくなって、今後はストーリーに集中できますね^^